
6-OHDA誘発パーキンソンモデルラットは、運動機能障害の評価、神経化学的変化の解析、薬剤の有効性評価、脳神経再生の研究、等に広く使用されている実験発症モデル動物です。
日本クレアではパーキンソンモデルラット作出のサービスを実施しております。下記にパーキンソンモデルラット作製の一例をお示ししておりますので、研究の際はぜひ使用をご検討下さい。
※他のオプションも実施可能です。是非お問い合わせフォームまでご連絡ください。
Related CLEA Japan product: F344/Jcl
For the animal, please click here↓: https://www.clea-japan.com/en/products/inbred/item_a0470
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パーキンソン病モデル動物作出(脳内投与処置動物の供給)処置方法
①準備
適切な週齢のF344/NJcl-rnu/rnuを用意し、体重を測定する
②麻酔
三環系抗うつ薬(TCA)を腹腔内に投与し、15分後に三種混合麻酔薬(MMB;メデトミジン、ミダゾラム、ブトルファノール)投与により麻酔を導入する
③薬剤投与
脳硬膜を露出させ、シリンジポンプへシリンジを装着し、脳定位固定装置へセットする。
セットした後、脳内に6-ヒドロキシドーパミン(6-OHDA)を投与する
④出荷
処置から2週間後に出荷を行う
出荷前に体重測定と外見観察を実施し、委託者様と協議の上で納品個体を決定する
試験実施者インタビュー
・どのようなお客様から問合せが来るでしょうか?
企業およびアカデミア両方のお客様よりご依頼いただいております。毎月~二月に一回程度の頻度で作業しています。
・年間どれくらい類似の問合せがありますか?
現在はごく少数のお客様のみに対応している状況です。
・実施する上で困難なことは何ですか?
まず、体重が揃った個体の選別が難しいです。
日本クレアでは非常に特定された週齢のF344/NJcl-rnu/rnu を用いてパーキンソンモデル動物を作製していますが、個体数が多いと規定された体重の範囲内で揃えるのが困難です。週齢によっては2日も経ちますと体重が大きく変わってしまいます。現在クレアでは、このモデル動物の作製を5年ほど担当しているスタッフが2名いるのですが、一日中作業に集中しても20匹くらいが限度です。
また近交系ではあるものの、個体差がありますのでブレグマ(脳の矢状縫合と冠状縫合との交点)から座標を判断するのが非常に難しいです。技術導入の初期段階では上記の2人で座標を確認し合っていたのですが差異が随分ありました。当時はパーキンソン病の発症率は60%程だったのですが、近年は2人の座標判断も一致し、成功率もほぼ100%になっています。
数年間の経験と勘が必要になる作業なのではと思っています。
・日本クレアに依頼するメリットは何ですか?
上記の座標判断もありますが、その他の作業にも熟練が必要な部分があります。
特に脳定位固定装置(イヤーバー)を装着するのが難しいです。装着した後もズレないように作業を進行させる等、なかなか困難と感じます。
経験豊富かつ細かい作業手順を伴い、対象動物入手も隣接施設から搬入可能な日本クレアに依頼するのはメリットが大きいのではと思っています。