
日本クレアではBALBcヌードマウスの脳及び血漿採材のサービスを実施しています。
サービスの特徴:
・動物種:BALB/cAJcl-nu/nu
・プール血漿または個体別血漿と脳をご提供
BALB/cAJcl-nu/nu(BALBcヌードマウス)は脳腫瘍研究等において多岐に利用されています。当社の提供するBALBcヌードマウスの脳及び血漿を用いて研究のサポートにご活用ください。
※過去に受注した事例に基づき、下記にご提供までの流れをお示しいたします。 オプションも変更可能です。是非お問い合わせフォームまでご連絡ください。
Related CLEA Japan product: BALB/cAJcl-nu/nu
For the animal, please click here↓: https://www.clea-japan.com/en/products/immunodeficiency/item_a0010
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Inquiry(お問い合わせ):
If you have any question, please feel free to contact us from here.
採材物:マウス BALB/cAJcl-nu/nu 8週齢♂
プール血漿20ml、脳採取10匹分 処置手順
①動物の準備
BALBcヌードマウスを約70匹準備する
②血漿採取
動物にイソフルランを吸入させ、麻酔下で腹大動脈より採血を行う。
採取した血液にヘパリンNaを添加し、2000G・15 min・4℃で遠心し、血漿にする。
③臓器採取
採血した動物を安楽死させたのち、脳を採取する。
④発送
採取した脳と血漿をそれぞれ-30℃で凍結保存を行い、お客様宛に発送します。
試験実施者インタビュー
・どのようなお客様から問合せが来るでしょうか?
CROからの依頼のケースが多いように感じます。おそらくコントロールとなるデータが欲しいのではないでしょうか。
製薬会社からも類似の問い合わせが来たりしますが、おそらく当社のBALBcヌードマウスの血液の成分や特定のタンパク質、ビタミンの量、細胞数等を事前に知っておきたいのだと思います。
これらのデータを確認した上で試験に使用するか最終決定するのだと思います。
・年間どれくらい類似の問合せがありますか?
脳と血漿をまとめて発注されるのは、年間1回あるかどうかの珍しいケースです。他の臓器も一緒に摘出する場合はある程度の頻度で実施しています。そのケースも含めると、脳を摘出するのは年2~3回程実施している印象です。
・実施において注意している点はありますか?
脳の採材はピンセットで、非常に慎重に作業する必要があります。ある程度の経験や慣れも必要かもしれません。
・日本クレアに依頼するメリットは何ですか?
何より設備を揃えるのが大変なのではないかと思います。日本クレアでは換気システムを備えた大型の解剖台を設置し、麻酔装置など様々な安全対策を講じて準備しています。偶にしか作業をしない機関が当社と同様の器材を準備するのは簡単ではないかと思います。
採血にあたっての注意点としては、綺麗な血漿を採取するため迅速に(採取した血液が凝固しないように)腹大動脈からの採血を採用しています。これには訓練と経験が必要です。当社では最短でも3ヶ月間はトレーニングをして技能習得しなければなりません。
また、麻酔下では血管が細くなったり、系統によっては動脈の位置や状態が微妙に違ったりもします。肥満の動物では血管が脂肪に包まれて非常に見にくくなっている場合もあります。動脈は刺し違えると大量出血に繋がってしまいますので、熟練の技術と経験が必要になります。
動物の手配等も考えると、高頻度で採材を実施し隣接施設から動物の手配が可能な当社に依頼するメリットは高いのではないでしょうか。
・オプションで対応出来る事はありますか?
納品前に臓器の重量を測ってほしいという要望はたまに受けます。また、凍結温度の設定も可能です。-80℃で保存するのが基本なのですが、-20℃で送ってほしい場合も対応いたします。
また遠心条件や抗凝固剤の指定など、参照している論文の条件に合わせて対応可能です。収容する容器も、同じ10mLでも、1本に収容、もしくは1mLずつ10本に収容するといったオプションも承ります。