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Examples of Previous Contracts (クレア受託サービス前例紹介):遺伝子組み換えマウスへの薬剤投与試験

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Examples of Previous Contracts (クレア受託サービス前例紹介):遺伝子組み換えマウスへの薬剤投与試験

サービス概要


お客様から維持生産を委託されている遺伝子改変マウスを用いて、DNA抽出および試料処理・提供を行いました。遺伝子解析、代謝性疾患モデル検証、創薬スクリーニングの基盤として活用可能な高品質DNAを安定的に供給しています。


 

受託手順の流れ


①試験計画・サンプルの調整方法等の打ち合わせ

 

②クライアント指定のマウス個体(SPF条件)を受け入れ

処置室の様子

 

③安楽死処置・採取(各臓器および血液)

採取の様子

 

④サンプル凍結保存(−80°C)または即日出荷

凍結細胞液の様子

 

⑤品質確認(濃度・純度・インテグリティ確認)

播種の様子

 

⑥納品・データ添付レポート作成

 

当社の強み:


・受託サービスの一貫体制による効率的な研究支援
遺伝子改変動物のブリーダーレベルの最高品質の維持管理・生産から、当該動物を用いた各種試験、測定、および採材サービスまでをワンストップで受託可能な体制を整備しております。

 

・品質と再現性を担保する標準化プロセス
血液・臓器の採取から保存、輸送まで一貫管理体制を整備し、お客様の様々な要望にも対応可能な品質管理基準を採用。

 

FAQ


Q: 日本クレアに委託するメリットはなんですか?
A: 日本クレア社同等の最高レベルの動物品質を担保する飼育管理体制に加え、10年以上にわたるAAALAC認証の継続により、グローバル基準の動物福祉レベルで信頼性の高い試験を実施いたします。

 

Q: 他社由来の遺伝子改変マウスでも薬剤投与試験を依頼できますか?
A: そのマウスを個体作出してよいなら問題ありません。(一部例外もあります。お問合せください)

 

Q: 投与スケジュールや薬剤濃度の設計も相談できますか?
A: 可能です。過去の受託実績をもとに、系統特性や代謝プロファイルに応じたスケジュール設計をご相談出来ます。創薬初期段階での用量設定検証にご利用いただけます。

 

こんなニーズにオススメ

    • 創薬初期段階での候補化合物スクリーニングを迅速化したい研究者様
        限られたマウス個体数でも再現性の高いデータ取得を実現します。
    • 代謝疾患やがんモデルなど、特定遺伝子改変マウスを用いた薬効評価を行いたい方
        疾患モデル特性に応じた投与・採材設計をサポートします。
    • 研究リソースを解析や考察に集中させたい創薬研究チーム
        動物維持から投与、採材、病態モデルの作製まで一括でアウトソース可能です。

 

実施者インタビュー


Q1. どのようなお客様からのご依頼が多いのでしょうか?


創薬系の企業様やベンチャー企業様からのご相談が多い印象ですね。
創薬企業様の場合は、クレアの動物品質の高さや、動物福祉を重視した運用(当社はAAALAC認証を取得しています)といった点を評価していただいているのではないかと思います。

ベンチャー企業様は、柔軟な対応をご期待いただいているケースが多いようです。実際、試薬の制限や細胞の取り扱いなど、細かな部分でも可能な限り寄り添った対応を心がけています。

アカデミアの先生方もご利用くださっていますが、比較的小規模な試験が中心ですね。論文作成のためのデータ取りなどでお声がけいただくこともあります。

少し変わったところでは、“光を当てる装置”をご持参され、「この条件で照射してください」というご依頼もありました。暗室の条件設定など、細かい点の調整が必要でしたが、できる範囲で工夫しながら進めました。依頼主様は光学の専門家でいらっしゃる一方、動物実験はあまり経験がないという状況だったので、こちらから動物実験の観点でお役に立てたと感じています。

 

Q2. 試験受託の頻度や、やりがい・大変さについて教えてください。


年間でおよそ30件ほどの受託を担当しています。継続案件も含めると40件ほどでしょうか。 遺伝子組換え関連の試験は、そのうち10件くらいです。

個人的には、担癌モデルを扱う試験は特にやりがいがあります。最先端の研究に携わっているという実感がありますし、現場としても気が引き締まります。

薬効薬理試験や薬物動態試験では、人員配置やスペースの調整がうまくハマると、「よし、やれたな」という達成感がありますね。

細胞培養の様子


一方で、スケジュールが非常にタイトな案件や、試験デザインが途中で大きく変わるケースはやはり大変です。「急ぎでお願いします」というご相談にも極力応えたいのですが、限られたリソースのなかで調整が必要になることもあります。

また、試験条件が非常に厳しく、途中で動物が弱ってしまう可能性が高い場合には、お客様に十分ご説明しながら進めるようにしています。現場の感覚をお伝えしても伝わりづらいことがあり、そのあたりは日々工夫が必要だと感じます。

 

Q3. 試験の際に特に気をつけている点は?


プロトコルの遵守、動物福祉、そして感染予防。この3点は常に意識しています。

特に印象に残っているのは、全身に症状が出る病態モデルを扱った試験です。計画書では想定しきれなかった症状が多く見られたため、現場でさまざまなサポートを工夫しました。

  • ゼリー状の食餌に切り替える
  • 食べやすいように容器の位置や形を調整
  • 移動が難しい動物のためシェルター型エンリッチメントを追加
  • 保温対策
  • エンドポイントの見直しや観察体制の強化


クレアでは、症状の把握や一般病態の観察について社内資格制度を設けており、日頃からトレーニングを重ねています。こうした取り組みが、現場の対応力につながっていると感じます。

 

Q4. 日本クレアの強みについて教えてください。


当チームは、かなり高い柔軟性を持って対応できていると思います。
未経験の内容でも、まずは頭ごなしに断らず、再現性を重視しつつ、お客様のご要望にどう近づけるかを一緒に考える姿勢を大切にしています。

また、SPF環境が変わると再現性が下がるケースもありますので、継続してクレアで実施いただくことで安定したデータをご提供しやすい点も強みだと考えています。

細胞カウントの様子


技術面でもしっかり評価いただけるよう、スタッフ全員が継続的にトレーニングを行っています。

 

Q5. オプションとして対応できることはありますか?


試験を完了させるために、できる限り柔軟に動くようにしています。
たとえば、画像データの共有なども含め、お客様の進めやすい形を一緒に考えながら対応します。

クレア内で対応が難しい内容については、外部委託も含めて調整が可能です。お支払いはクレアに一本化できるため、お客様の手間を増やさない形で進められます。

 

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