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実験動物福祉への取り組み

動物福祉の理念

日本クレアは、人々の健康増進に寄与し、生命科学の発展のために動物実験が必要不可欠であると同時に「動物は命あるもの」であることを認識し、法令遵守につとめております。
実験動物の適正な利用にあたっては、法令に求められている3Rsの原則【できる限り動物を供する方法に代わりえるものを模索すること(Replacement)、常に利用目的の把握と品質向上により供される動物の数を少なくすること(Reduction)、苦痛を伴う管理の排除や飼養方法の改善に努めること(Refinement)】を基本理念とし、常に感謝の念を持って動物に接しております。これらの基本理念を念頭に、下記の「実験動物福祉三原則」の精神に則り、動物の生産の適正化を図っております。

実験動物福祉三原則

  1. 私たちは、責任をもって、実験動物を適正に取扱い、実験動物の品質向上に努めます。
  2. 私たちは、実験動物に関する知識と技術を深め、動物の特性を理解し、できる限り動物に苦痛を与えないよう努めます。
  3. 私たちは、実験動物を慈しみ、尊い「いのち」に対して感謝します。

動物福祉関連法規について

動物福祉の理念に基づき、実験動物の飼養および動物実験に関する業務を科学的・倫理的に適正かつ円滑に推進するために、以下の国内法令・指針等に準拠し、また国外の指針等を参考とし、当社業務活動における動物福祉社内基準を定めると共に、監視改善を行うための組織体制を定めております。

  • 動物の愛護及び管理に関する法律
  • 動物の愛護及び管理に関する施策を総合的に推進するための基本的な指針(環境省)
  • 実験動物の飼養及び保管並びに苦痛の軽減に関する基準(環境省)
  • 動物の殺処分方法に関する指針(環境省)
  • 農林水産省の所管する研究機関等における動物実験等の実施に関する基本指針(農林水産省)
  • 研究機関等における動物実験等の実施に関する基本指針(文部科学省)
  • 厚生労働省の所管する実施機関における動物実験等の実施に関する基本指針(厚生労働省)
  • 動物実験の適正な実施に向けたガイドライン(日本学術会議)
  • 実験動物の管理と使用に関する指針-第8版(米国科学アカデミー米国研究協会)

機関内規定について

日本クレアの実験動物福祉三原則の下、目的に応じて各種規定を設け、動物福祉体制の充実を図っています。また、これら規定は手順書等によって方法や運用を定め実行しております。

  • 実験動物福祉規程(2020年2月18日改訂)
  • 動物実験に関する規程(2020年2月18日改訂)
  • 教育・訓練規定(2019年7月5日改訂)
  • ヒト由来試料を用いる研究に関する倫理規程(2019年8月9日制定)

教育・訓練体制について

日本クレアは、自らの理念に基づいて全従業員に対し、機関内規定に従って以下の様な動物福祉に関する教育・訓練を実施しております。

  • 新入社員研修における動物福祉に関わる導入教育の実施
  • 実験動物に関わる社員に対する年1回以上の実験動物福祉教育の実施
  • 社内・外の資格取得に向けた教育・訓練及び(社内)資格認定制度
  • 関連業界団体等が開催するセミナー・研修会等への参加
  • すべての動物施設に動物慰霊碑を建立し、毎年、動物慰霊祭を実施

自己点検評価について

動物福祉委員会による年1回以上の動物福祉内部監査を通じて、機関内規定及び法令・指針等の遵守状況の自己点検評価を実施し、動物福祉の向上に努めております。前年度(2022年10月~2023年9月)の内部監査においては、飼養保管および動物実験が適正に実施されていることを確認し、また、さらなる改善にむけた提案を行っております。

外部検証について

日本クレアは、第三者による評価として、日本実験動物協会による実験動物生産施設模擬調査、第2期実験動物生産施設等福祉調査、実験動物生産施設等福祉認証、さらには国際的な認証評価機関であるAAALAC Internationalの認証(実験用マウス・ラット生産施設としては国内初)を受け、実験動物福祉の観点から適切な管理・運用がなされているとの評価を受けております。

(社団)日本実験動物協会 実験動物生産施設模擬調査

  • 富士生育場(平成16年10月5日調査/評価:良好)

(社団)日本実験動物協会 第2期実験動物生産施設等福祉調査

  • 技術部富士宮技術サービスセンター(平成21年10月2日調査/評価:良好)
  • 石部生育場(平成21年11月12日調査/評価:良好)

(公社)日本実験動物協会 実験動物生産施設等福祉認証事業

  • 富士生育場 (平成26年3月27日認証取得/令和5(2023)年1月31日更新(3回目))
  • 石部生育場 (平成26年3月27日認証取得/令和5(2023)年1月31日更新(3回目))
  • 技術部富士宮技術サービスセンター (平成28(2016)年2月10日認証取得/令和4(2022)年1月31日更新(2回目))
  • 富士山生育場 (平成28(2016)年2月10日認証取得/令和4(2022)年1月31日更新(2回目))
  • 八百津生育場 (平成29年3月30日認証取得/令和5(2023)年1月31日更新(2回目))
実験動物清さん施設など福祉認証書
実験動物清さん施設など福祉認証書
実験動物清さん施設など福祉認証書
実験動物清さん施設など福祉認証書
実験動物清さん施設など福祉認証書

AAALAC International認証

  • 技術部富士宮技術サービスセンター (2015年10月23日完全認証取得/2023年3月21日継続(2回目))
  • 富士山生育場 (2015年10月23日完全認証取得/2023年3月21日継続(2回目))

その他

販売動物数については、公益社団法人 日本実験動物協会による実験動物の年間総販売数調査に協力しております。また、公益社団法人日本実験動物協会、公益社団法人日本実験動物学会、日本実験動物技術者協会および日本実験動物協同組合等の関連団体と相互に連携を図り、情報収集や動物福祉が効果的かつ効率的に実行できる体制を整備しております。



 2023年11月

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