実験動物/免疫不全モデル/
Ordering name: BALB/cAJcl-nu/nu
Nomenclature: BALB/cAJcl-Foxn1nu
維持形態:生体コロニー
非遺伝子組換え動物
劣性遺伝子nu(forkhead box N1, Foxn1)の欠損により、解剖学的には無胸腺、外見的には無毛(組織学的には毛包が存在し、ウブ毛を発生する個体もある)を特徴とする、T細胞機能を欠損した免疫不全マウスです。この形質はホモ個体(nu/nu)でのみ発現しております。弊社ではバッククロスされた個体を遺伝的・微生物学的に安定した品質で供給しております。
※各動物の名称には略称を使用しており、当社での正式名称はそれぞれ下記の通りです。
*1 BALB/cAJcl-nu/nu、 *2 C.B-17/Icr-scid/scidJcl、 *3 NOD/ShiJic-scidJcl
1913年:Baggが突然変異のalbinoマウスを維持する(Bagg Albinoと呼ばれる)。LittleによりBALBと命名される。
1923年:Mc Dowellにより兄妹交配が行われる。
1932年:F=36でSnellにわたり、BALB/cとなる。以後多数の亜系が作成され、ヨーロッパに渡ったものがBALB/cAとなる。
1973年:Dr.C.W. Friis(Denmark)よりBALB/cAとBALB/cA-nu(ヌードマウス)が実中研に導入される。
1980年:BALB/cAJclとともにBALB/cAJcl-nu/nuとして日本クレア社より生産・供給を開始。
免疫不全モデル動物の微生物コントロールは、その特性から厳重に管理する必要があります。マウス・ラットの病原微生物は勿論、常在する微生物の日和見感染にも注意を怠ることは出来ません。