日本クレアではこの度F-PDX®マウス作製サービスを開始しました。MTA締結サポート、免疫不全マウスへの患者由来ヒトがん組織生着のマウス作製、試験規模までのスケールアップをいたします。
弊社は2023年5月12日に福島医大トランスレーショナルリサーチ機構との間で患者腫瘍組織片(F-PDX®)の使用(PDXマウス作製)に関する契約を締結いたしました。
これにより日本クレアはF-PDX®の入手からPDXマウス作製さらに試験規模までスケールアップするサービスを開始いたしました。福島医大トランスレーショナルリサーチ機構からがん組織を受領し、免疫不全マウスへの移植・継代を実施いたします。
F-PDX®にてIn vivoでの臨床予測性が高い抗がん剤の研究開発やがん医療研究等に興味がありましたら、ぜひ弊社にご相談、お問い合わせください。
サービス概要
F-PDX®リソース拠点とのMTA契約:日本クレアがサポート
日本クレアがF-PDX®組織を受領
免疫不全マウスに移植・生着
試験可能匹数までスケールアップ
通常動物と同じ様に納品
PDXライブラリー
- 福島医薬品関連産業支援拠点化事業
<F-PDX🄬 (Patient-derived xenograft)>
1.MTA契約のサポート
F-PDX®リソース拠点のPDXを研究利用する際にはMTA契約が必要となりますが、F-PDX®マウスのご購入や試験委託でしたら日本クレアが代行しますので、MTA契約は不要になります。 F-PDX®頒布とF-PDX®マウス作製の費用を一括で日本クレアにお支払いいただけます。また、日本クレアにお問い合わせいただければ、F-PDX® リソース担当者との面談設定等もサポートいたします。
2.PDXマウス作製
試験に必要な規模でF-PDX®マウスを作製いたします。F-PDX®のバイアルを受領し融解後、免疫不全マウスに移植して、日本クレア基準のSPF環境を維持した状態で提供します。植え継ぎなしで試験に使えるため、早く試験が始められます。
※ F-PDX®を植え継いで試験に必要な規模にスケールアップすることも可能です。
- 移植用マウスは日本クレアが生産している為、匹数を確実に確保する事が可能です。
- F-PDX®の癌種や系統により増殖速度が異なるため、提供までに2~3か月かかることもあります。
- 当サービスでは試験動物の準備リソース・コスト・飼育スペースの圧迫を防ぎます。
使用可能なマウス
- 免疫不全マウス
NOGマウス、NOD-scidマウス、C.B-17-scidマウス、ヌードマウス
F-PDX®生着確認試験結果
【系統】マウス NOG
【測定機器】
【移植日 day0】
3.日本クレア生着データ
- 膵臓がん DPAN001
体重
腫瘍体積 DPAN001
右は福島県立医科大学TRセンターでの生着データになります。
- 肺がん DLUN002
体重
腫瘍体積 DLUN002
右は福島県立医科大学TRセンターでの生着データになります。
4.納品PDX
移植後、ご指定の日数で納品いたします。3継代以上スケールアップする場合には、ご要望に応じて2継代めで腫瘍の増殖曲線を作成することも可能です。腫瘍の増殖曲線は、納品日や試験計画の検討に役立ちます。
よくある質問
どのPDXでもNOGマウスには生着するのでしょうか?ある一定の腫瘍体積の動物を30匹必要とした場合、概ねどれくらいの期間で納品できるでしょうか?
MTA契約を結んだ事が無いのですが、サポートいただけますでしょうか? どれくらいサポートいただけますでしょうか?
お問い合わせ
F-PDX® は公立大学法人福島県立医科大学の登録商標です。