C.B-17/Icr-scid/scidJcl

実験動物/免疫不全モデル/

C.B-17/Icr-<i>scid/scid</i>Jcl

Ordering name: C.B-17/Icr-scid/scidJcl
Nomenclature: CB17/IcrJcl-Prkdcscid
維持形態:生体コロニー
非遺伝子組換え動物

特徴

ホモ個体(scid/scid)は機能的なT細胞、B細胞が欠如しているため、細胞免疫に加えて免疫グロブリンもほとんど産生されず、ヒトの重症複合型免疫不全症と類似した症状を呈します。

※各動物の名称には略称を使用しており、当社での正式名称はそれぞれ下記の通りです。

*1 BALB/cAJcl-nu/nu*2 C.B-17/Icr-scid/scidJcl、 *3 NOD/ShiJic-scidJcl

用途

  • 各種免疫研究
  • ヒト造血細胞やヒト腫瘍細胞の移植等を利用した研究
  • 微生物学研究等

背景データ(体重・血液性状・血液生化学・器官重量)

◆C.B-17/Icr-scid/scidJclマウス 10週データ link_icon.png
◆C.B-17/Icr-+/+Jclマウス 10週データ link_icon.png

由来

Igh遺伝子座が異なるBALB/cAnのコンジェニック系であるC.B-17/Icrマウスに、ヒトの重症複合型免疫不全症(Severe combined immunodeficiency;scid)に類似した症状を呈するミュータントをFOX CHASEガンセンターのDr. M.J.Bosmaらが発見し、その形質は単一劣性遺伝子の支配を受けていることから、その遺伝子をscidと命名しました。同ガンセンターとの契約の後、当社で生産・供給を開始しました。

免疫不全モデルの飼育管理 

免疫不全モデル動物の微生物コントロールは、その特性から厳重に管理する必要があります。マウス・ラットの病原微生物は勿論、常在する微生物の日和見感染にも注意を怠ることは出来ません。

  • 全身シャワー浴および手足の薬液消毒と、作業者の皮膚が露出しない専用作業着の着用および呼気濾過装置の使用
  • 塩素添加後に高圧蒸気滅菌または限外濾過処理した水の給水と、高圧蒸気またはRI滅菌済み飼料の給餌
  • フィルターキャップによる落下菌防止対策とピンセットまたはディスポ手袋を用いたハンドリング
免疫不全モデル動物の飼育には専用の飼育室または専用の飼育機(セーフティーラック・クリーンラック等)のご使用をお勧めいたします。

関連情報 

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