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Examples of Previous Contracts (クレア受託サービス前例紹介):マウス・ラット臓器採取受託サービス

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Examples of Previous Contracts (クレア受託サービス前例紹介):マウス・ラット臓器採取受託サービス

サービス概要


日本クレアでは、当社生産の実験動物を用いて臓器をイソフルラン吸入麻酔下で迅速かつ丁寧に採取し、指定の保存液に浸漬または凍結保管して依頼者様へお届けする受託サービスを行っています。グローバルな動物福祉基準に基づき、高品質なサンプルをお届けします。


 

受託手順の流れ


①ご依頼内容のヒアリングおよび打ち合わせ

 

②お見積りの提示→正式受注

 

③マウス・ラットからの臓器採取(血液、心臓、腹大動脈など)

 

④指定の方法(10%ホルマリン緩衝液、4%PFA、凍結保存、灌流固定など)で処理して保存

凍結保存の様子

 

⑤梱包→発送→納品

梱包状況

 

当社の強み:


・高度な技術と豊富な経験を持つスタッフ

専門スタッフの作業の様子

実験動物1級、2級技術者を含む専門スタッフが迅速かつ正確な臓器採取を実施しています。

 

・動物福祉と倫理遵守の徹底
麻酔および安楽死処置は最新の指針に従い、動物の苦痛を最小限に抑えています。これは国際的に求められる3Rs原則(Replacement, Reduction, Refinement)を意識したサービス提供の一環です。

 

・高品質かつ安定したサンプル提供体制

サンプル確認

当社はブリーダーとして高品質なSPF動物を常時生産・供給しており、そこから直接採材することで、高い品質の採材物を提供できます。

 

・柔軟な対応力とサービス拡充

梱包状況

納品スケジュールや保存方法など依頼者の多様なニーズに合わせたカスタマイズが可能で、幅広い研究・開発の要求に対応しています。

 

FAQ


Q: 日本クレアはどんな動物の臓器採取が出来ますか?
A: 当社で生産している動物種は全て対応が可能です。当社が生産しているマウス、ラットの系統については、Webページでご確認下さい。

 

Q: 麻酔および安楽死はどのように行っていますか?
A: 主にイソフルラン吸入麻酔器を用い、放血による安楽死処置を行った後、採材を実施しています。

 

Q: 採取した臓器の保存方法は選べますか?
A: はい。10%ホルマリン緩衝液、4%PFA浸漬保存(病理、免疫染色用など)や液体窒素による急速凍結、RNA later(RNA抽出用)など、ご指定に応じて対応可能です。

 

こんなニーズにオススメ

  • 創薬研究における薬効薬理試験用の高品質な臓器サンプルを迅速に手配したい。
  • 動物管理~臓器採取における工程を外部委託し、研究効率を向上したい。
  • 3Rsや動物福祉に配慮しつつ、実験の再現性とサンプルの品質を追求したい。
  • クレア審査・委員会業務を通じ、研究機関のコンプライアンス負荷を低減します。

 

実施者インタビュー


Q1. どのようなタイプの研究者の方から、お問い合わせが多いでしょうか?


所属やお名前といった基本的な情報は把握していますが、研究内容の詳しい全体像は、私たちも知らないことがあります。傾向としては、大学の先生方からのご依頼が、企業様よりも多い印象ですね。

大学の先生方は、打ち合わせなどで直接ご来社くださるケースもありまして、特に長年お付き合いのある先生とは、自然と親しくなることも多いんです。その分、細かいご要望についても、他と比べてスムーズに理解し合えると感じています。(中には、学会でお会いした際に声をかけさせていただくほど、親しくしてくださっている先生もいらっしゃいます) 

依頼内容で一番多いのは、比較的短時間で済む「血液」の採取ですが、もちろん全身から臓器を採取するような、時間のかかるご依頼にも対応しています。企業様からのご依頼は、どちらかというと、より細かな仕様や指定があることが多いという印象ですね。

 

Q2. 年間、どれくらい類似のお問い合わせがありますか?


件数としては、動物の「採血」だけのご依頼が一番多く、年間で約60回程度はお受けしています。臓器の採取については、規模によって回数が変わってくるんです。定期的な「小規模」なご依頼だと、月に2回ほど。「中規模」で、通常の臓器以外も含む受託試験の一環としてのものは、月に3回ほど頂いています。また、非常に多くの臓器や匹数を必要とする「大規模」なご依頼も、年間に2回程度はありますね。

試験状況

研究内容によって、求められるサンプルの種類や量が大きく変わりますので、規模に関わらず、柔軟に対応させていただくことを大切にしています。「こういうことは出来ますか」と、まずはお気軽にご相談いただけたら、ご要望に応じて最適なプランをご提案させていただきます!

 

Q3. 業務において、特に注意されている点はどんなことですか?


特に神経を使うのが、サンプルの品質を左右する「採血」です。技術が未熟だと赤血球が壊れてしまい、血漿や血清が赤くなる「溶血」を起こしてしまうので、慎重に行います。血液が空気に触れすぎないように、針の向きに注意しながら、一定のテンポで素早く全血を採取することに気を付けています。また、消毒用エタノールなど、採材以外のものに血液が触れないように、注意を払っています。

ハサミ・ピンセット

こうした技術は、当社では約1年間のトレーニングを必要とするほど繊細だと考えています。臓器採取では、特に大きな「肝臓」は傷つけないように、ハサミやピンセットを直接当てないよう注意をしています。どの臓器でも共通なのですが、時間とともに水分が失われてしまうので、「素早く」採材し、次の処理を行うことが、高品質なサンプルをお届けする鍵となると思っています。

 

Q4. 日本クレアの受託業務にご依頼いただくメリットはなんですか?


一番のメリットは、やはり当社がブリーダーである点にあると思っています。受託に使用する動物は、当社で厳密な微生物検査を毎月実施していますので、その「動物の確かさ」と「品質の高さ」は、研究の再現性を保つ上で、最も大きな利点だと考えています。

確認状況

また、当社の熟練した技術者は、その経験から高い確実性をもって採材を実施します。

おかげさまで多くのお引き合いをいただいておりますので、すぐに対応するのが難しい場合もございますが、技術者の確保、しっかりとしたスケジュール管理をしておりますので、可能な限りお客様のスケジュールに沿ってご提案致します。

確かな技術と高品質な動物で、依頼者様の研究をしっかりとサポートできることが、私たちの最大の強みと考えています。

 

Q5. オプションとして対応できることはありますか?

 

当社の受託サービスをご利用いただく大きなメリットの一つに、使用する動物の「背景データ」が取れている点がございます。このデータは、依頼される先生方の研究において、非常に有用な情報になると考えています。

モデル動物での採材も、もちろん対応しています。特に、ご依頼者様が実施された投与試験の結果を確認するための採材についても、最適な方法をご提案し、柔軟に対応させていただいております。幅広い研究ニーズにお応えできる様、務めてまいります。

また、採材後には当社に設備が整っている測定機器を用いてデータバックすることも可能です。もし、お客様のご要望の測定が当社で対応できない場合でも、信頼できる協力先をご紹介するなど、可能な限りサポートさせていただきますので、お気軽にご相談ください。

 

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