Diet Research Data (試験データ集):High Fat Diet 32 保存試験
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1.High Fat Diet 32密封包装品の保存試験成績(6ヶ月)
High Fat Diet 32の保存条件は冷凍(-20℃)としているため、常温保存の飼料に比べて栄養素の変化は非常に小さいと考えています。しかし、温度や光などの条件により比較的変化の起こりやすい脂肪酸については保存後の状態を把握しておく必要があると考え、保存試験を実施しました。
飼 料: 平成 16年(2004年)1月 30日製造の High Fat Diet 32
梱 包: ラミネート 2重・脱酸素剤入り密封包装
保 存 温 度: 冷凍(-20℃)
分 析 項 目: 脂肪酸組成
分析実施日: 保存開始時(2月初旬)、3 ヶ月後(5月初旬)、6 ヶ月後(7月下旬)
表 1 High Fat Diet 32密封包装品の保存試験結果
カッコ内の値は 0 ヶ月(開始時)を 100%とした場合の相対値を示しています。
- 本試験の条件では、6 ヶ月間保存しても脂肪酸組成にほとんど変化はありませんでした。
- 本試験では脱酸素剤を飼料と一緒に梱包していますが、実際の商品の梱包には、脱酸素剤は使用されていません。
- 以前実施した Quick Fatの保存試験では、脱酸素剤の有無は油脂の変化に影響しなかったため、High Fat Diet 32においても脱酸素剤の有無は脂肪酸の変化に影響しない可能性が高く、本試験の結果は、脱酸素剤を使用していない実際の商品にもあてはめることが可能であると考えます。
2.High Fat Diet 32開封後の変化(2週間)
(1)目的
各飼料をマウスの給餌器に置いた状態における飼料中の油脂の変化を観察することを目的としました。
(2)材料および方法
飼料を開封して温湿度を制御した実験室に静置した飼料を一定期間毎にサンプリングし、酸価(AV)、過酸化物価(POV)を分析し、飼料中の油脂の変化を観察しました。
① 試験飼料:
High Fat Diet 32 平成 16年(2004年)1月 30日に製造後、直ちに日本配合飼料(株)(現フィード・ワン(株))中央研究所に送付して冷凍保存(-35℃)したものを用いました。
② 保存場所:
日本配合飼料(株)(現フィード・ワン(株))中央研究所・実験室(温湿度 24時間制御)実験室の環境条件はマウス・ラット飼育室の環境に近い状態で温湿度を制御しました(温度:20~ 25℃、湿度:40~ 60%)。試験中の温湿度は、温湿度自動記録計で記録しました。
③ 保存方法:
動物を入れていないマウスケージの蓋(マウス PCフタ・CL-0103-1PC)の給餌部分に飼料を入れ、実験室のラック(棚)に静置しました。分析のためのサンプリング時期は、開封直後(0)、保存後 1、2、4、7、14日とし、サンプリングした飼料はナイロンポリ袋に密封包装して冷凍保存(-35℃)し、サンプルが集まった時にまとめて分析を実施しました。
④ 分析項目: AV、POV
分析は日本配合飼料(株)(現フィード・ワン(株))中央研究所にて実施しました。
(3)結果
結果は図 1・2および表 3に示しました。
給餌器に飼料を入れてから 4日程度までは High Fat Diet 32の飼料中の油脂は大きく変化しませんので、嗜好性の低下などの悪影響は出ない可能性が高いと考えられます。この試験では「動物の給餌器内に置かれた状態」を想定して、試験を実施しています。High Fat Diet32の使用に際して、飼料を交換するタイミング(交換頻度)を設定する際の参考資料としてご活用下さい。
図 1・2 High Fat Diet 32 の開封後の変化
開封して温湿度を制御した実験室に静置した飼料を一定期間毎にサンプリングして、AV・POVを分析し、飼料中の油脂の変化を観察しました。
表 2 High Fat Diet 32の開封後の変化
カッコ内の値は 0日(開始時)を 100%とした場合の相対値を示しています。