NOD/ShiJcl

実験動物/糖尿病モデル/

NOD/ShiJcl

Ordering name: NOD/ShiJcl
Nomenclature: NOD/ShiJcl
維持形態:生体コロニー
非遺伝子組換え動物

特徴

膵島のリンパ球浸潤(膵島炎;Insulitis)によってベータ細胞が破壊されることにより、インスリン依存性の糖尿病を自然発症します。Insulitisの発症は遺伝的に主要組織適合性抗原(MHC)の存在と、それに関連する複数の遺伝子の支配を受けている、いわゆるポリジェニックのモデルです。NODマウスにnu遺伝子を導入したホモ個体には糖尿病の発症が見られないことから、T細胞依存性の自己免疫応答と考えられています。本系統の糖尿病発症時期や発症率は、生産ロットによって違いがあることを確認しております。また、飼育環境によっても差があります。

※弊社生産施設における現状コロニーの調査では、メスの発症開始週齢は18週齢、発症率は35週齢までの累計で60%、オスの発症開始週令は18週齢、発症率は35週齢までの累計で10%となっております。(2022年現在)

用途

  • 1型糖尿病発症機序の解明
  • 遺伝子治療の研究開発

背景データ(体重・血液性状・血液生化学・器官重量)

◆NOD/ShiJclマウス 10週データ link_icon.png

2022-2023年集計データ

NOD/ShiJclメス マウスの発症率データ
NOD/ShiJclメス マウスの発症週齢データ
KK-Ay/TaJclメス マウスの体重データ

由来 

栩野・牧野らがICR-JCLマウスに由来する白内障マウス(CTS系)の中に、多尿・尿糖強陽性を呈するメス個体を発見し、その症状はヒトの1型糖尿病(インスリン依存型糖尿病)に類似することから、NOD(Non Obese Diabetes)と命名されました。塩野義製薬(株)・(公財)実中研・日本クレア(株)の三者契約を締結し、実中研で生産し当社より供給を開始しました。
<Shi>は塩野義製薬(株)の由来を示します。

糖尿病モデル動物の飼育・実験上の留意点 

  1. 輸送中のストレス等により血糖値の低下が見られる事がありますので、3~5日予備飼育して十分に環境に馴化させてから実験にご使用下さい。
  2. 糖尿病を発症しますと多尿になりますので床敷の交換頻度・量ともに多めにお願い致します。
  3. 血糖値は食餌・測定方法・検体の種類(血液・血清・血漿)などの影響で変動しますので、一定の方法で行って下さい。

この動物に関連する受託業務のご案内 

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免疫不全モデルマウス NOD/ShiJic-scidJcl 

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