実験動物/糖尿病モデル/
Ordering name: NOD/ShiJcl
Nomenclature: NOD/ShiJcl
維持形態:生体コロニー
栩野・牧野らがICR-JCLマウスに由来する白内障マウス(CTS系)の中に、多尿・尿糖強陽性を呈するメス個体を発見し、その症状はヒトの1型糖尿病(インスリン依存型糖尿病)に類似することから、NOD(Non Obese Diabetes)と命名されました。塩野義製薬(株)・(公財)実験動物中央研究所・日本クレア(株)の三者契約を締結し、実中研で生産し当社より供給を開始しました。
<Shi>は塩野義製薬(株)の由来を示します。
膵島のリンパ球浸潤(膵島炎;Insulitis)によってベータ細胞が破壊されることにより、インスリン依存性の糖尿病を自然発症します。Insulitisの発症は遺伝的に主要組織適合性抗原(MHC)の存在と、それに関連する複数の遺伝子の支配を受けている、いわゆるポリジェニックのモデルです。NODマウスにnu遺伝子を導入したホモ個体には糖尿病の発症が見られないことから、T細胞依存性の自己免疫応答と考えられています。本系統の糖尿病発症時期や発症率は、生産ロットによって違いがあることを確認しております。また、飼育環境によっても差があります。
※弊社生産施設における現状コロニーの調査では、メスの発症開始週齢は18週齢、発症率は35週齢までの累計で60%、オスの発症開始週令は18週齢、発症率は35週齢までの累計で10%となっております。(2022年現在)