ODS/ShiJcl-od/od

実験動物/その他疾患モデル ・Germ free/

ODS/ShiJcl-<i>od/od</i>

Ordering name: ODS/ShiJcl-od/od
Nomenclature: ODS/ShiJcl-Gulood
維持形態:生体コロニー
非遺伝子組換え動物

特徴

ビタミンC欠乏状態にすると、2週間前後で歩行異常、摂餌不良、体重減少、全身組織からの出血(壊血病状態)、さらに全身性の骨形成不全、多発性骨折、骨粗鬆症等の病態が発現し死亡します。

用途

  1. 生体異物(Xenobiotics:ヒトが摂取する各種化学物質や薬品等)やコレステロールの代謝・排泄に関する研究
  2. 脳に対する栄養生理学的な検索
  3. 抗ウィルス・抗腫瘍作用の研究
  4. 壊血病や各種骨異常に関する研究

維持生産方法

ODS/ShiJcl-od/odは、od/odのオス×メス、ODS/ShiJcl-+/+は+/+のオス×メスの交配によって生産され、その方式は、他の近交系ラットに準じて行っています。
高圧蒸気滅菌CE-2と、塩素添加(4-6ppm)にL-アスコルビン酸(1g/500cc)を添加した水を自由摂取させています。

背景データ(体重・血液性状・血液生化学・器官重量)

◆ODS/ShiJcl-od/odラット 10週データ link_icon.png
◆ODS/ShiJcl-+/+ラット 10週データ link_icon.png
◆参考文献 (References)
link_icon(2).png

関連情報 

◆ODS/ShiJcl-od/od(アスコルビン酸合成能欠如)ラットのデータ集(1991年3月) link_icon.png

ビタミンC欠乏時の外見異常の発現と全例死亡するまでの日数 

5週間までL-アスコルビン酸添加水(1mg/ml)と固型飼料(CL-2:Vit.C無添加)を自由摂取させた動物をL-アスコルビン酸無添加水に切り替えて飼育し、後30日目までの外見異常の発現と全例死亡するまでの日数と体重の測定結果

ビタミンC欠乏の発症と生存日数、及び体重変化 

5週間までL-アスコルビン酸添加水(1mg/ml)と固型飼料(CL-2:Vit.C無添加)を自由摂取させた動物を4種類の濃度(水道水ml中、0.075mg・0.087mg・0.100mg・Control 1.0mg)のL-アスコルビン酸添加水に切り替えて60日間飼育し、各濃度の外見所見と体重の変化を測定

外見所見


遺伝学的プロフィール 



*:オスのみ  **:メスのみ

由来 

牧野進博士らが、維持していたWistar-Shionogiラットの中に歩行異常を示す数個体を発見し、顕著な骨関節異常と全身性の出血が見られることから、骨形成異常ラット(Osteogenic Disorder Rat: OD)と命名しました。その後の検索で、これらの症状はグロノラクトン酸化酵素(GLO)活性の欠損による、アスコルビン酸(ビタミンC)の欠乏によって引き起こされることが判明し、その形質は常染色体単一劣性遺伝子 od の関与によるミュータントであることが確認されました。塩野義製薬(株)との契約が締結され、生産・供給が開始されました。”Shi”は塩野義製薬(株)の由来を示します。

この動物に関連する受託業務のご案内 

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