吸入実験装置について

実験関連器材・施設/カタログ4:洗滌・消毒システム/吸入実験装置(CISシリーズ)

吸入実験装置について

吸入実験装置について

吸入実験装置〈CISシリーズ〉は、実験目的、実験条件に応じて、設計・製作致します。

〈CISシリーズ〉は化学物質の安全性及び職業病等の原因解明に不可欠の動物実験装置です。医薬品、農薬、食品添加物等は最近ますますその種類が増加しております。このような一般化学物質の安全性のチェックは人類の健康維持の面で欠くことのできないものです。

この安全性の確認は、国際的にも、重要なテーマになってきており、GMP(製造のための基準)の施行、GLP(試験基準)の検討などが、関係各省庁、団体、各企業で進められています。

この安全性の確認のために、大きな役割を果たしているのが、実験動物及び関連試験研究設備機器、器具です。

これら吸入実験装置の製作には、公害計測、労働環境測定、各種ガス、粉じん、ミストの発生器製造技術、及びガラスプラント設計技術分野が充分に生かされており、吸入物質の作成、発生装置、濃度制御装置、チャンバー、排気処理装置等をシステムとして設計しています。

吸入実験装置の構造

吸気処理部
取入れ空気は、まずプレフィルターにより粗大粉じんを除去し、次にヘパフィルター(除じん効率0.3μnDOP粒子99.97%以上)を通して清浄化されます。供給物質がガス状有機物などの場合は、更に活性炭フィルター、化学フィルターを通じて妨害物質の除去を行います。

吸入物質作成部
粒子状物質、粉じん、ヒューム、ミスト、スモークなどのエアロゾルや鉛、クロムなどの重金属、その他化学物質等を発生させます。農薬は主にミスト状で曝露されます。ガス・ミスト、各種有機溶剤は蒸気化して供給し、NOx・
SOx等は高圧容器より供給します。

吸入実験部
実験動物、ケージ、水、飼料などを入れて、均一な吸入物質の濃度分布が保たれます。

排気実験部
吸入物質をチャンバーから排出し浄化、捕集します。有害物質は薬品中和槽や吸着捕集する活性炭槽、化学フィルター槽で処理し、細菌曝露装置では加熱滅菌槽で処理等、各槽の組合せで十分に浄化し排気させます。

吸入実験装置の目的と使用分野

目的
有害物質を実験動物に、経気道投与させる吸入実験の目的はいろいろなものが考えられますが、一般的には、次のような内容があげられます。

  • 化学物質の毒性試験
  • 細菌の感染実験
  • 鼻腔、咽喉、気管など、呼吸気系における局所的な毒性の研究
  • 全身に対する一般的な毒性の研究
  • 肺の構造、機能に関する基礎的な研究
  • 薬物(吸入)投与法の研究
  • 安全性確保のための基準値の決定

使用分野
  • 一般生活環境における、大気汚染物質の毒性研究
  • 労働環境中の有毒化学物質の毒性試験
  • 医薬品、食品などの毒性検査
  • 細菌の吸入感染実験
  • その他、排ガス、排水成分中の複合毒性試験・研究など


特許 978508
特許 993136
実用新案 1259589

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