KK/TaJcl

実験動物/糖尿病モデル/

KK/TaJcl

Ordering name: KK/TaJcl
Nomenclature: KK/TaJcl
維持形態:生体コロニー
非遺伝子組換え動物

特徴

KKマウスのオスは、一般飼料でも生後17~18週齢で80%前後が尿糖陽性を示しますが、<高炭水化物・高脂肪の精製飼料>を与えると、さらに早期に血糖値が上昇し尿糖陽性を呈します。血糖値の上昇は体重が35~40gを越える頃に発現することから、体脂肪の蓄積(肥満)が高血糖発症の一義的役割を果たしていると考えられます。これらの症状は、複数の遺伝子の関与によって発症すると考えられます。
メスマウスでは、これらの糖尿病症状は軽度にしか発症しません。

用途

  • 2型糖尿病の発症機構の解析究明

◆参考文献 (References)
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背景データ(体重・血液性状・血液生化学・器官重量)

◆KK/TaJclマウス 10週データ
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由来

KKマウスは、近藤らが遺伝研究の目的で維持していた尾曲がりを発現するマウス(埼玉県春日部を起源とするマウスのKラインであることからKKマウスと命名された)の中に、高血糖を呈する数個体を中村らが発見し、2型糖尿病モデルとして注目されました。武田薬品工業(株)に導入され、SPF化と有用性の開発が行われ、当社で生産供給を開始しました。
<Ta>は武田薬品工業(株)の由来を示しています。

糖尿病モデル動物の飼育・実験上の留意点 

  1. 輸送中のストレス等により血糖値の低下が見られる事がありますので、3~5日予備飼育して十分に環境に馴化させてから実験にご使用下さい。
  2. KK-Ayマウスは、集団飼育しますとファイティング等により血糖値が上昇しない場合がありますので単独飼育をお勧めします。
  3. 糖尿病を発症しますと多尿になりますので床敷の交換頻度・量ともに多めにお願い致します。
  4. 血糖値は食餌・測定方法・検体の種類(血液・血清・血漿)などの影響で変動しますので、一定の方法で行って下さい。

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