Kras301/Jcl

実験動物/遺伝子改変動物/

Kras301/Jcl

Ordering name: Kras301/Jcl
Nomenclature: SD-Tg(KRASflox/flox)301/Jcll
維持形態:凍結保存

由来

Kras301ラットは、2005年、名古屋市立大学の津田洋幸博士により、ヒト由来の変異型K-ras(K-rasV12)遺伝子をJcl:SDラットの受精卵に導入して作出されたコンディショナル・トランスジェニックラットです。
本系統は作出時より受託系統として当社にて維持しており、研究機関向けの供給を続けてまいりました。開発者である津田洋幸博士との契約締結のもと、一般販売を開始しました。

特徴

本系統は、時期・臓器特異的にヒト変異型K-rasv12遺伝子(12番アミノ酸がグリシンからバリンに置換)の発現が調節可能となるよう、Cre/loxPシステムを用い、ヘマグルチニン(HA)エピトープタグが連結されたHA-K-rasv12遺伝子発現カセットが3コピー導入されています。通常、floxedラットはK-rasv12遺伝子を発現しません。
本系統は目的臓器にCreリコンビナーゼを発現するアデノウイルスベクター※を感染させることにより、loxPで挟まれたネオマイシン耐性遺伝子(neo)+polyA配列を除去し、ヒト変異型K-rasv12遺伝子を発現させ、臓器特異的に短期間でがんを発生させることができます。なかでも早期発見が難しく難治がんの一つである膵がんが、膵管でのCreリコンビナーゼ発現により短期間(8週間)で発生します。短期発がんモデルとして有用性の高いラットです。(※P2レベル取扱い)

本系統は、雄Tgラット×雌Tgラットのホモ型(tg/tg)交配で維持されております。

参考文献 (References)

プロモーション情報

 

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